各種取り外し(分解)

何かを取り付けようとするなら、その周辺の取り外しや分解が必要となります。
ここでは、色々な取り外し方をまとめて紹介します。
紹介する内容は以下の通りです。
  1. 中央パネルの取り外し
  2. 中央コンソールボックスの取り外し
  3. グローブボックス周辺の取り外し
  4. バックドア周辺の取り外し

左側に実写真、右側にイラストを配置して説明します。
画像をクリックすると、別ウィンドウが開き、拡大画像が表示されます。

中央パネルの取り外し

Fig.1-1 シフトノブを外す

何はともあれ、シフトノブを外します。
少し固いかもしれませんが、左に回すことで外れます。
次の行程のために、「シフトロック解除ボタン」を押しながら、シフトレバーをニュートラル(N)の位置に移動させておきます。

Fig.1-2 中央パネルを外した


Fig.1-4 外したパネル

Fig.1-3 ツメの位置

中央パネルの裏側は右図(Fig3)のように、ツメのかん合部分が19ヶ所あります。
数が多いだけに、以前と比べると1つ1つのツメは弱めに作られているため、軽く引くことで簡単に外れます。
パネルの外周には程良い段差があるため指を掛けやすく、上からでも下からでも、どちらからでも簡単に外せます。
外したパネルにはエアコン用のコネクターがついているので、コネクターのツメを押しながら引き抜いて下さい。

左図(Fig.4)は外した中央パネルの上部を横から見た状態です。
これだけでもツメが10本以上出ているのが分かりますでしょうか?

Fig.1-5 オーディオ部カバー



Fig.1-8 取り外した状態

Fig.1-6 外側カバーを外す


Fig.1-7 内側カバーを外す

当方はラジオレスで購入したため、オーディオ部にはカバーが取り付けられていました。(Fig.5)
これも外します。
外側のカバーは Fig.6 のようにツメによる固定なので、ツメのかん合部4箇所を意識しながら両手で少し強めに引き抜きます。
内側のカバーは Fig.6 のようにネジによる固定なので、プラスドライバーでネジを外します。
ネジは奥にあるので、長めのドライバーを使用します。外したネジを落とさないように気をつけてください。ネジは左向きに回してください。
カバーを取り外すと Fig.8 のようになります。
これで、オーディオやナビなどの取り付けができるようになりました。

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中央コンソールボックスの取り外し

Fig.2-1 フロアカーペットカバー

いきなり中央のコンソールボックスは外れませんので、下から外していきます。
初めは中央コンソールボックス下部のフロアカーペットカバーです。
Fig.2-1 の中央右側にあるクリップを外します。
これは差し込まれているだけなので、簡単に抜くことができれば良いのですが、「返し」のようなものがあるため簡単には抜けません。
かと言って「クリップリムーバー」がある訳でもないので、マイナスドライバーを横から差し込み、傾けながら少しづつ抜いて下さい。
クリップが外れたら図にあるツメのかん合部を意識して軽く引き抜けば外れます。

Fig.2-2 小物入れを開ける


Fig.2-3 小物入れを外す

次に小物入れを外します。
小物入れは工具を使わずに外せます。
Fig.2-2 にあるように、小物入れを開け、ストッパーであるA部とB部を横から押し、真横になるまで傾けます。

真横になればFig.2-3 のように手前に引き出せます。
はめ込まれているため、多少の力は必要です。
修理書によると、「上方向へ引っ張って取りはずすと、再度取り付け時、ヒンジ部にガタが出るので必ず水平に引いて、取りはずすこと」とあるので、注意して下さい。

Fig.2-4 コンソールボックス

これでやっとコンソールボックスに手が出せます。
Fig.2-4 をよ〜く見て下さい。
「クリップ」と「ネジ」と「ボルト」と「ツメ」で固定されているので、クリップから外します。
「クリップリムーバー」が無ければマイナスドライバーで地道に引き抜いて下さい。
次にプラスドライバーでネジを外します。
ボルトはスパナでも外せますが、少し奥にあるためボックスレンチがあると楽ちんです。
コネクターを忘れずに外して下さい。

Fig.2-5 コンソールボックスを外した

完全に取り外した写真を撮り忘れたのですが、Fig.2-5 のような感じになります。

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グローブボックス周辺の取り外し

ここでは、ナビアンテナやVICSアンテナの配線を通すためにグローブボックスやその周辺の取り外しを紹介します。


a.助手席側上部小物入れ(インストルメントパネルボックスドアNo.2)の取り外し

Fig.3-1-2 浮き出たエアコン吹き出し口

Fig.3-1-1 エアコン吹き出し口

これも順番に外さないと外れないので、横にあるエアコン吹き出し口から外します。
単純にはめ込まれているだけなので、Fig.3-1にある勘合部を意識して軽く引くだけでFig.3-2 のように浮いてくるので、そのまま引き出します。
クリップが外れたら図にあるツメのかん合部を意識して軽く引き抜けば外れます。

Fig.3-1-4 オススメの角度

Fig.3-1-3 上部小物入れ

これで小物入れを外すことができます。
これもはめ込んでいるだけなので、Fig.3-1にある勘合部を意識して引き出します。
この時、Fig.3-2 に示しますが、これくらい開いた状態が指を掛けやすいので、両手で軽く引き出せば簡単に外れます。
できるだけ中身を整理してからにしましょう。

Fig.3-1-5 外した状態

エアコン吹き出し口と助手席側上部小物入れを外すとこんな感じになります。(Fig.3-1-5)

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b.助手席側ピラー部周辺の取り外し

Fig.3-2-1 ドア部のゴム

初めにドア部のゴムを外します。
これは、すべて取り外す必要はなく、Fig3-2-1にある矢印の周辺部分のみで十分です。

Fig.3-2-2 カバーを外す

Fig.3-2-3 ネジを外す

次に取手(アシストグリップ)を外します。
保護テープを巻いたできるだけ薄い刃のマイナスドライバーを使用して、ツメのかん合4箇所をはずし、カバー(アシストグリッププラグ)2個を取り外します。
中にネジが見えると思います。
このネジをプラスドライバーで外します。
ただし、このネジはかなり固く締め付けられているので、気合いを入れて外して下さい。
ちなみに私は、ETCをディーラーに取り付けてもらう際、ついでに外してもらいました…
このネジが外れさえすれば、取手(アシストグリップ)が外せます。

Fig.3-2-4 フロントピラーガーニッシュ(上部)

次にフロントピラーガーニッシュ(上部)を外します。
Fig.3-2-4の矢印(1)方向にガーニッシュ上部を引き、クリップおよびツメのかん合を外します。
次に矢印(2)方向にガーニッシュを引き、ガイド5箇所をはずし、フロントピラーガーニッシュ(上部)を取り外します。
カーテンシールドエアバッグ装着車の場合は、修理書によると、「 i 布またはナイロンを使用して、図のようにエアバッグ部を包み込み、布またはナイロンの両端末をガムテープで固定する」とあります。

Fig.3-2-5 フロントピラーガーニッシュ(下部)

次にフロントピラーガーニッシュ(下部)を外します。
Fig.3-2-5のツメのかん合4箇所意識して外します。

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c.グローブボックスの取り外し

Fig.3-3-1 グローブコンパートメントドアストッパ

Fig.3-3-2 グローブコンパートメントドアストッパ

Fig.3-3-3 グローブコンパートメントドア

次にフロントピラーガーニッシュ(下部)を外します。
Fig.3-2-6のツメのかん合をはずし、グローブコンパートメントドアストッパを切り離す。
このツメは思ったよりも固いのでラジオペンチなどがあるとやりやすいです。





Fig.3-3-2の<A>部を矢印方向へたわませてストッパを解除する。
次に<B>部を矢印方向へたわませてストッパを解除し、グラブコンパートメントドアASSYを水平位置まで引き出します。





Fig.3-3-3のように、グラブコンパートメントドアASSYを車両後方へ水平に引いて、ヒンジ部2箇所のかん合をはずし、グラブコンパートメントドアASSYを取り外します。

これも中央コンソールボックスの小物入れと同様に、上方向へ引っ張って取りはずすと、再度取り付け時、ヒンジ部にガタが出るので必ず水平に引いて取り外して下さい。

Fig.3-3-4 グローブボックスを外した


グローブボックスを取り外すとこんな感じになります。(Fig.3-3-4)

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バックドア周辺の取り外し

Fig.4-2 バックドアセンターガーニッシュを外した

Fig.4-1 バックドアセンターガーニッシュ

初めにバックドアの中央上部にあるバックドアセンタガーニッシュを外します。
Fig.4-1にあるように、ツメ4箇所およびクリップ5箇所で固定されているので、思い切って引き抜いて下さい。
取り外すと、Fig.4-2のようになります。
リヤスポイラー非装着車の場合は、ここにストップランプがあるので、コネクターを外して下さい。

Fig.4-4 バックドアサイドガーニッシュを外した

Fig.4-3 バックドアサイドガーニッシュ

次はその横にあるバックドアサイドガーニッシュを外します。
Fig.4-3にあるように、ツメ2箇所およびクリップ3箇所で固定されているので、これも思い切って引き抜いて下さい。
取り外すと、Fig.4-4のようになります。
図は左側のサイドガーニッシュですが、右側も作りは同じなので、同じように思い切って引き抜いて下さい。

Fig.4-5 バックドア インサイドハンドル

次にバックドア インサイドハンドルを外します。
バックドアを閉める時に手を入れる穴です。

Fig.4-5にあるように、ツメのかん合は4箇所あるので、これを意識して引き抜いて下さい。

Fig.4-7 バックドア トリムボードを外した

Fig.4-8 クリップが外れた状態

Fig.4-9 クリップを戻した状態

Fig.4-6 バックドア トリムボード

次にバックドア トリムボードを外します。
Fig.4-6にあるように、すべてクリップで固定されています。
ツメ4箇所およびクリップ5箇所で固定されているので、思い切って引き抜いて下さい。
ここで、Fig4-2をもう一度見てみると、サイドガーニッシュを外したバックドア側の中央付近に白く丸い物があることにお気づきでしょうか?
これは上手く外れず、車側に固定されたままのクリップです。
バックドア トリムボードを外す時も、このようにクリップが残る可能性がありますが、残されたクリップは個別に外してボードに取り付ければ大丈夫です。
外すと、Fig.4-7のようになります。写真内にもクリップが残ってます。


参考までに、クリップが外れたボードと車側に残ってしまい個別に外したクリップの写真を載せておきます。(Fig.4-8,Fig.4-9)

Fig.4-10 バックドアオープナスイッチコネクター

Fig.4-13 ナットとクリップ

Fig.4-11 バックドア アウトサイドガーニッシュ


Fig.4-12 バックドア アウトサイドガーニッシュ

最後にバックドア アウトサイドガーニッシュを外します。
バックドアの外から「VOXY」と見える部分です。
Fig.4-10の中に示してあるバックドアオープナスイッチコネクターを外します。
次にFig.4-11のように、ナットが4個あるのでこれを外します。
次にFig.4-12のように、クリップも4個あるのでこれを外します。
クリップ1つ外す度に軽く押し出しておくと外しやすいです。
すべてのナットとクリップが見えている訳ではないので横からの作業もあります。
参考までに見える部分のナットとクリップの写真を載せておきます。(Fig.4-13)

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